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キャンピングカーにとってバッテリーは超重要パーツ

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昨今、キャンピングカーの熱が再熱しているため、あちらこちらでも目にする機会が増えました。
車中泊できるため、ホテル・旅館を予約せず、好きな目的地に行けるというのもキャンピングカーが人気の1つですね。
少しキャンピングカーについて知っている方であれば、おそらく気になるのは電源事情。
車で生活をする、という特殊な環境ゆえ、キャンピングカーの電源事情(バッテリー)は、しっかりと理解しておく必要があります。
遠出したり、連泊したりするなら、電力の残量を気にしながら運転しないといけません。
例えば夏場ならば、エアコンや冷蔵庫の利用も欠かせないため、バッテリーというのはとても大切な存在です。

リチウムイオンバッテリーという新世代バッテリー

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そんなバッテリーですが、リチウムイオンバッテリーというのがあるのをご存じでしょうか。
リチウムイオンバッテリーは大きな電流を取り出しやすく、かつ小型化できるのでキャンピングカーで利用するのに最適と言われています。
ちなみに、スマホ・タブレット端末などにも、このリチウムイオンバッテリーは使われているんですよ。
近年お求めしやすい価格で購入できるようになってきたこともあり、じわじわとキャンピングカーユーザーからの注目度も上がっています。
キャンピングカーにおいては、バッテリーごとの特徴、メリット・デメリットを知った上で、ご自身の車両に合うものを選ぶことが大切ですが、このリチウムイオンバッテリーにはどのような特徴があるのでしょうか?
ということで今回は、キャンピングカー業界でいま注目のリチウムイオンバッテリーについてご紹介いたします。

キャンピングカーの電源事情

キャンピングカーにはあまり詳しくなくて…という方も多いと思いますので、キャンピングカーにおけるバッテリーの役割も今回は合わせてご紹介していきたいと思います。
そもそも役割をわかっていないと、リチウムイオンバッテリーの良さもわからないので、しっかり基礎から学んでいきましょう。
キャンピングカーには、メインバッテリーとサブバッテリーという、主に2種類のバッテリーが搭載されています。

メインバッテリー

 

キャンピングカーのメインバッテリーは、車を走らせるため、エンジンを動かすために使います。
当たり前ですが空っぽになれば車は走れなくなるわけです。
バッテリーが上がってしまった、など普通車でも同様のことが起きるので、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
キャンピングカーの要とも言える重要なバッテリーですが、充電方法は走行充電となります。
つまり、キャンピングカーを走らせることで充電される仕組みです。

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バッテリーは実際に乗らなくても自然放電される特徴もあるため、しばらく運転していないキャンピングカーに乗る場合などは注意が必要です。
キャンピングカーを利用する機会が少ないとバッテリーが弱りやすくなるため、長持ちさせたい場合は定期的に走行することが大切。
一般的な車と比べると、キャンピングカーのメインバッテリーの交換頻度は高めです。

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また、ホコリがついていると電源の持ちが悪くなるので、定期的に掃除をおこなうことも大切です。
メインバッテリーの交換などはプロに頼むより、ネットで購入して自分でおこなった方が安上がりで済みますが、やり方を十分に知ったうえで作業することが大切。
不安な場合は迷わずプロに頼みましょう。
キャンピングカーをはじめ、車をいじるのが好きな方は自分で交換する方法もおすすめです。

サブバッテリー

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メインバッテリーは車を走らせるためにありますが、キャンピングカーのサブバッテリーは、車内の家電を動かすために使います。
サブバッテリーはメインバッテリーのサブとして利用できるバッテリーではないので覚えておきましょう。
エアコンや冷蔵庫、テレビや電子レンジなど、キャンピングカーに搭載された様々な家電を動かすためにサブバッテリーは存在します。
もちろんスマホを充電することも可能です。
このサブバッテリーがないと、エンジンをかけていないと電源がつかえないため、電源サイト付のキャンプ場などに泊まらない限り電源が使えないということになるので、もはやキャンピングカーである意味が薄れてしまいますね。
特に夏場の暑い時期など、エアコンを動かせないと熱中症になるリスクが上がってしまうため、キャンピングカーにとってこのサブバッテリーは必要不可欠な存在です。

そんなサブバッテリー、主な充電方法は3つあり「走行充電」「ソーラー充電」「外部電源からの充電」となっています。

「走行充電」は、先ほどご紹介したメインバッテリーと同様、キャンピングカーを走らせて充電していきます。

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「ソーラー充電」は、ソーラーパネルを用いて充電する方法。
キャンピングカーにオプションで取り付ける必要があるので、通常の状態では充電できません。
キャンピングカーのレンタルなどをした際、ソーラーパネルがついているキャンピングカーがありますが、これのためにあるんです。

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「外部電源からの充電」は、こちらもその名の通り外部の電源と接続して充電する方法。
電源サイト付のキャンプ場などで充電するということですね。
お読みいただければお分かりの通り、この3つの中で一番手軽な充電方法は走行充電ですね。

ソーラーパネルでの充電も設置さえしてしまえば簡単にできそうではありますが、天候に左右されるためいつでも安心というわけではないんです。
外部電源からの充電は当然、電源スポットを探す必要がありますね。
ということで、サブバッテリーに関しても車を走らせながらの充電がメインになってくる、というわけです。

サブバッテリーは椅子の下などに設置することも多いのですが、長期間の旅行をする方などはサブバッテリーの数を増やすという方も多いんです。
通常は2個だけど4個、なんてこともよくあるんですね。
ただ、いくら複数個あったとしても、バッテリーの性能上エアコンをつけて一晩中眠るとあっという間にサブバッテリーが空っぽになる、ということもしばしば。
一般的なバッテリーは鉛電池などのため、たくさん搭載すると言っても重さ・スペースには限界があるので、キャンパーたちの悩みの種となっています。

そこで注目されたのが、リチウムイオンバッテリーです。

注目の「リチウムイオンバッテリー」

最大の特徴は充電の速さ

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リチウムイオンバッテリーの最大の特徴は、圧倒的な充電の速さ。
バッテリーの性能や走行時の条件などにもよって変わるのであくまで参考程度ですが、一般的な鉛電池は100km走って10%充電されるようなペース。
例えば時速50kmで走行しても2時間かけてようやく10%チャージなので、充電にはかなり時間がかかります。
一方でリチウムイオンバッテリーは10%チャージするのに30分程度しか時間がかかりません。2時間かかっていたものが30分で完了する、というわけです。

また、大きな電流が取り出せるという特徴もあるので、ヘアドライヤーなど大きな電力を必要とする家電も気兼ねなく使うことが可能。
車中泊旅行の間に海やプールに行っても、大活躍すること間違いなしですね。
バッテリーに対するダメージも少ないと言われており、バッテリーの残量が減っても電圧が下がらないため、比較的長い時間使える特徴があり、キャンピングカーで利用するのに適した電源と言えるでしょう。

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さらには、一般的な鉛バッテリーと比べると耐久性も高く、繰り返し充放電してもバッテリーの交換頻度は少なく済むと言われており、鉛バッテリーよりも4倍近く耐久性が高いと言われています。

唯一のネックは、これだけの性能の高さゆえの値段でしょうか。
ただ、近年価格が下がっているということもあり、性能の高さ、耐久性にも優れていることを考えると、コスパは悪くないと言っても良いのではないでしょうか。

まとめ

以上、キャンピングカーにおけるバッテリー事情、そしてリチウムイオンバッテリーについてまとめました。
キャンピングカーの利用中は、車内でヘアドライヤー、電気ケトルなどを使用することもしばしば。特に遠出をしたり、長期間の旅行をする場合は、日常生活と変わらない環境を作ることでストレスフリーの時間が楽しめるので、こういった電源環境はとても大切になってきます。
そんな時リチウムイオンバッテリーがあれば、皆さんのキャンプカーライフもより充実したものになるはず。
ぜひ、一人旅はもちろん、家族や友人を誘って遠出する機会がある方は、リチウムイオンバッテリーを使用してみてはいかがでしょうか。