キャンピングカーにトイレは必要?
キャンピングカーにトイレは必要なのか?不要なのか?という議論ですが、ニーズは各個人それぞれなので、100%「どちらがいい」とも言い切れ ないところがあります。トイレがあることにより享受できるメリット、デメリットを考慮しながら、検討する必要があります。ではまず、トイレが あることによるメリットですが、言わずもがな「いつでもトイレに行ける」ということです。最近は高速道路でもサービスエリアがありますし、道 の駅、RV パーク、トイレが設置されているコンビニなどもたくさんあります。
しかし、渋滞に巻き込まれたり、田舎道を走っていたり、就寝中にトイレに行きたくなったり、家族の体調が悪くなってしまったりといった状況も考えられます。そういったタイミングで、車内にトイレがあるとい うのはとても助かります。特に寒い時期や夜中など、車中泊をしている拠点からトイレに移動したり、トイレを探すというのはとても骨が折れま す。一方デメリットですが、車内という狭い空間でのトイレは利用したくないという意見。臭いが気になる。トイレ用タンクの処理が面倒、気が進 まない…等々が挙げられます。
キャンピングカーのトイレの種類
ここではキャンピングカーで使われている一般的な3種類のトイレをご紹介!
ポータブルトイレ
便座などのトイレ本体とタンクが一体となっており、車両には固定されていません。”ポータブル”というだけあって、持ち運びができるようになっ ています。タンク容量は 10ℓ 程で、頻繁に使用する、常用するというと少し不足気味かもしれませんが、「不測の事態に備えて」といったことで あれば、十分な用意となるはずです。キャンピングカーの車両タイプによって異なりますが、メインルームとは別に、後部にフリースペース(マル チスペース)があることが多く、そこにトイレを設置することができます。汚水タンクの容量が溜まってきた場合、家のトイレや浄化槽、もしくは ダンプステーションで捨てることができます。水を入れて、何度かシャカシャカとすすぎ、次に使用するために専用の消臭剤と、水を注いでセット 完了といった流れです。
カセット式トイレ
便座などのトイレ本体は車両に固定されていますが、汚物タンクは取り外しが可能なタイプです。車内で独立した空間に設置されており、換気扇な どがついている場合が多いので、一般的な「トイレ」と同じような環境で、快適性があります。汚水タンクの容量は大きく、長期間の旅行や、使用 頻度が高い、常用するということであればこちらのタイプがおすすめです。用を足した後に流すための水も、キッチンや洗面所と共用の給水タンク から汲み上げられるようになっていますので、給水のために何往復も移動する必要はありません。汚水タンクは、車の外から取り出せるようになっ ています。タンクは取り外したタイミングで、自動的にふたが閉まるようになっており、中身が漏れないようになっているので安心です。タンクの 容量がいっぱいになった場合、自分でタンクを取り外し、持ち運び、家のトイレやダンプステーションでの処理が必要です。
マリントイレ
大型キャンピングカーに多いのが、「マリントイレ」と呼ばれるいわゆる”船舶型”のトイレです。「ブラックタンク式」とも呼ばれます。見た目は少 しコンパクトですが、一般的な普通のトイレの形状です。「ポータブル式」や「カセット式」よりもゆったりとしており、快適なトイレ環境です。 床下などに 100ℓ ほどの大容量タンクが設置されていることから、特に大型のキャンピングカーに多く搭載されています。かなりの長期間旅行や、 大人数での利用であったとしても対応できる仕組みになっています。後処理ですが、ホースを使って浄化槽や、ダンプステーション等で捨てること ができます。自らタンクを移動させる必要がないため、処理が比較的ラクというのが嬉しい点です。
レンタルキャンピングカーのトイレ
レンタルキャンピングカーで貸し出されている車両には、トイレ付きのものと、トイレが付いていないものがあります。ご自身のレンタルする期 間、利用人数、行く場所などを想定しつつ、どちらのタイプの車両をレンタルするのか吟味しましょう。レンタル業者でのラインナップにもよりま すが、日本ではキャンピングカーのトイレは「カセット式」の場合が多いです。後処理も簡単ですし、不快な思いをすることはほとんどありません よ。なお、トイレが付いているタイプのキャンピングカーでは、汚物の処理を利用者自身にお願いしている場合もあります。レンタル時、出発前な どに使用方法や、処理方法についての説明があるはずなので、しっかり頭の中に入れておきましょう。
まとめ
キャンピングカーに乗って旅に出る場合、軽視できないトイレの有無問題。小さなお子様がいらっしゃったり、車酔いしやすい方がいらっしゃった り、もちろん人間誰しも急に体調が悪くなってしまうことがあります。そんな時に、トイレがあることによって得られる安心感は、とても大きいで す。しかし、トイレが車内にあるのは衛生的ちょっと・・・などという、気持ちの部分も大切です。ご家族や、お仲間とよく相談し、どちらにする のか決めましょう。