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初めてのレンタル
何にも縛られることなく思うがままに、自由に旅ができるキャンピングカー。車両内にはベッド、キッチン、冷蔵庫、トイレ、シャワールーム、テ レビ等々、まるでホテルに滞在しているかのように、快適に過ごせる装備が整っています。ホテルや旅館、寝泊まりするところを事前に確保してい なくとも、このキャンピングカーさえあればふらっと旅に出ることができるって、なんだかロマンがありますよね。街中でキャンピングカーが走っ ている光景を目して、「これで旅に出てみたいな」と思ったこと、ありませんか?しかし、キャンピングカーは決して安いお買い物ではないですし、 広い駐車スペースが必要であったり、メンテナンスにも様々な費用がかさんでしまうことが要因で、なかなか個人で所有するのはハードルが高い と思います。そこでオススメなのが、キャンピングカーのレンタルです。実はキャンピングカーは皆さんが思うよりももっと身近で、気軽にレンタ ルして旅に出ることができるんです。
免許は必要?
「キャンピングカーの運転には特殊免許が必要」「普通免許ではなく、大型免許が必要」と思われている方も多いと思います。しかし実は、日本で 販売されているキャンピングカーのほとんどが普通免許を持っていれば運転することができます。細かくいうと、普通免許でも「車両総重量 3.5t 未満、乗車定員 10 人以下」のキャンピングカーが運転可能です。具体的なキャンピングカーの車種でいえば、「バンコン」と「キャブコン」、それ らより少しサイズが大きめの「バスコン」などが該当します。
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車中泊ポイント
オートキャンプ場
日本各地に、キャンピングカーの乗り入れ、車中泊が可能なオートキャンプ場が多数あります。施設によっては、バーベキュー、車外での調理、電 気が使用できる所も多くありますので、キャンピングカーでの旅をさらに楽しいものにしてくれるでしょう。小さなお子様や、ペットと一緒に旅を するシチュエーションでもより一層安心して寝泊まりすることができます。
RV パーク
“日本 RV 協会”が推進している、「安心・安全・快適」を提供するためにつくられた車中泊施設が、この「RV パーク」です。誰でも利用することが 可能で、ここでは駐車場での車中泊が公認されています。魅力的な点は多数あり、「ゆったりとした駐車スペース」、「一週間ほどの中期滞在が可能」、 「24 時間利用可能トイレ完備」、「100V 電源が使用可能」などなど、キャンピングカーでの旅をより利便性高く、快適なものにしてくれます。他 にもゴミ処理が可能だったり、入浴施設が近隣にあるというのも嬉しいところです。一部の RV パークでは予約が必要な場合もあるので、事前にご 確認されることをおすすめします。
サービスエリア・道の駅
国土交通省の Web サイトには「ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため 24 時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していた だくことはかまいません。」という文言があります。交通事故防止の観点から”仮眠”は許可されていますが、サービスエリアや道の駅は、あくまで “休憩”施設であるため、車での”宿泊”はできません。しかし昨今では道の駅と併設する形での”RV パーク”が増えています。こちらでは車中泊が認 められているため、ぜひチェックしてみてくださいね。
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キャンピングカーに最低限必要な装備
FF ヒーター
FF ヒーターとは、ガソリンタンクのガソリンを燃料にしている暖房です。そのため、キャンピングカーのエンジンを切っていても車内を温めるこ とができます。とても燃費がよく、一晩中この FF ヒーターを使用したとしても、1~2 リットルしか燃料を消費しません。寒い時期、就寝中にアイ ドリングする必要がないため静かですし、環境にも優しい暖房システムです。氷点下の寒冷地なんかでも快適に車中泊をすることができますよ。
サブバッテリー
旅の生活の拠点となるキャンピングカーを、快適に利用する上で重要なアイテムが、サブバッテリーです。キャンピングカーで生活を送る場合、食 事の際に電気ケトルや、涼しむために扇風機などの電化製品を使用する機会が頻繁に訪れます。車のメインバッテリーにインバーターをつないで 電気を使用してしまうと、メインバッテリーの電気がなくなり、エンジンがかからないなどの重大なトラブルに発展してしまいます。そこで便利な のが、このサブバッテリーなのです。これさえあれば、エンジンをかけていなくとも車内で電化製品を使用できますし、夜間でも騒音などで周囲に 迷惑がかかる心配もありません。
水道設備
水道設備は、キャンピングカーに取り付けしなければならない装備の一つです。シンクや、給水タンク・排水タンクが必要で、タンクの容量は各 10L 以上と決められています。「使う」「使わない」は関係なく、必ずキャンピングカー登録するには必要となるのです。もちろんキッチンやシャワ ーなど、一般的なものと同じように蛇口をひねると自動でタンクから水が汲み上げられ、水が出るようになっているため、普段の生活と同様に快適 に水を使用することができます。
インバーター
キャンピングカー内で電化製品を使用する際、サブバッテリーの電気を一般家庭用の電気に変換する機器をインバーターといいます。サブバッテ リーと共に、このインバーターがないと電化製品を使用することができません。なお、使用する電化製品(電気ケトル、炊飯器、掃除機等)によっ て消費電力やインバーターの種類が異なるため、事前に確認しておきましょう。
初めてのキャンピングカーレンタルの際に気をつけること
定員を必ず守ろう
キャンピングカーの乗車定員は 6 名の場合や 8 名の場合など、椅子の配置によって異なります。レンタルする際は、何名で利用するのかを考えな がら、乗車定員についてもチェックすることが大切です。また、乗車定員の他に就寝定員もあります。就寝定員は、「何名まで眠ることができるか」 という規定で、多くの場合は乗車定員より少ないため、こちらも事前に確認しておきましょう。
住宅街や細い道には注意
キャンピングカーは車体が大きく、死角が多く存在します。サイドミラーにも映りにくい箇所があるため、無理はせず、危ないと感じる場所があれ ばできるだけ回避するよう心がけましょう。また車体の高さもあるため、トンネルや狭い道などを通行する際にも注意が必要です。 -シートベルトは必ず
普通車と比べて、2~3 倍の重量があるキャンピングカー。停止しようとブレーキをかける際、長い制動距離が必要となるため、普通車と同じ感覚 でいてはいけません。
また構造上、重心が少し上にあるため、ちょっとした急ハンドルや急カーブでも横転のリスクがついて回ります。当たり前のことですが、車の運転 は命に関わることなので、必ずシードベルトを着用しましょう。
暑さ、寒さ対策は必ず
キャンピングカーに FF ヒーターが装備されていれば、エンジンを切っていても作動できるためおおかたの寒さはしのぐことができて、快適に過 ごせるはずです。しかし窓からの冷気など気になる場合は、全窓にプライバシーカーテンを装着するのがよいでしょう。カーテンで覆うことによ り冷気を遮断し、かつ車内のプライベートな空間を外から隠すという効果もあります。
寒さは極端な話、服を着込めば何とかなりますが、暑さを和らげるということに関しては、なかなか苦労される方が多いと思います。クーラーも装備していますが、大容量の電力を必要としますし、発 電機を作動させるか外部電源を使用することになります。就寝中ずっとアイドリングをしておくというのは騒音で周囲への迷惑にもなりますし、 環境にもよくありません。少しでも暑さを緩和するためには、まず窓を 2 箇所以上開けましょう。外気を取り込む側の窓を小さめ、排気側を大き く開けると、風が通りやすいといわれています。
さらに扇風機などを併用し、車内に風の流れをつくるのがベター。化学の力を借り、冷んやりし た感覚をもつことができる冷感素材の敷きパッドや、吸湿速乾機能をもつアウトドアメーカーのアパレルなど、化学繊維の製品も積極的に取り入 れてみましょう。
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ゴミ・騒音には注意
自身で出したゴミは持ち帰るか、もしくは RV パークなどのゴミ処理を受付してくれる所に持ち込む等、責任持った対応をしましょう。また、サー ビスエリアや道の駅では、「施設利用中に出たものに限り」ゴミを捨てても OK となっています。キャンピングカーのアイドリングや、騒音なども 周囲の迷惑となり、トラブルの元となります。スマートな旅を心がけましょう。
アルコールを飲んだら必ず時間を空ける
飲酒運転はもちろん法律違反です。酒気帯び運転、飲酒運転は厳しく罰せられます。飲酒をした場合は必ず時間を空け、完全にお酒を抜いてから、 運転をしましょう。
まとめ
さまざまな浪漫を与えてくれるキャンピングカー。キャンプやスキー、温泉旅行、あてもなくふらっとどこかに出かけるでも良いですし、楽しみ方 は人ぞれぞれ。旅に利用するだけでなく、パーティをしたり、オフィス代わりに使ったり・・・。「キャンピングカーで旅に出る」という、かつて の誰しもの憧れは、「レンタルキャンピングカー」というサービスで、誰でも叶えられるものになっています。実は普通免許があればレンタルでき るキャンピングカー。あなたはだれと、どこに向かいますか?