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モバイルハウスとは?
モバイルハウスとはその名の如く、「動く家」、「移動できる家」のことを指します。パンデミックで3密を避けることが推奨されている昨今、元々ブームの渦中であったアウトドアもさらに勢いを増しており、このモバイルハウスも例外ではありません。モバイルハウスというとピンと来ないかもしれませんが、一般的なキャンピングカーも生活装備が備わっており、「移動できる家」としての役割を果たしているため、モバイルハウスのひとつです。日本は海外と比べ道や駐車場が狭いので、小さめのモバイルハウスが主流。とくに、軽トラックの荷台にDIYで箱のような家を作ってのせる「軽トラハウス(=軽トラキャンパーともいわれる)」スタイルが人気を集めています。普段の生活拠点としてがっつりモバイルハウスを利用する人、週末に別荘として利用する人、ワーキングスペース・オフィスとして利用する人など、使い方はさまざまです。枠にとらわれない多様な生活を実現させてくれるモバイルハウス。こちらの記事ではモバイルハウスの魅力を掘り下げてみます!
モバイルハウスのバリエーション
キャンピングカー(キャブコン)
キャンピングカーの中でも王道の車種であるキャブコン。キャブコンとは、「キャブコンバージョン」の略称で、「キャブ」と呼ばれる運転席部分を残し、その後ろ部分に居住スペースとなる”箱”を乗せた車両のことを指します。恐らく「キャンピングカー」と言われた時、大抵の人が想像する車両イメージが、このキャブコンでしょう。居住空間は広く天井も高いため、居室部分を大人が立ったまま移動することが可能です。トイレやキッチン、ルームエアコン等、生活を快適にする装備をオプションで設置することが可能なのも魅力です。
バン
バンというと、トヨタ「ハイエース」というとイメージが付きやすいでしょうか。軽自動車のバンでいうと、Honda「N-VAN」という車も聞き馴染みがあると思います。荷室が広いため、カスタムを施しやすいのが魅力です。荷室をフラットにして棚を設置したり、車内全体に木の板を貼り付けて、ログハウスのようにDIYしている人もいます。キャブコンなどのキャンピングカーと比べ、価格的にも手に入れやすいのが嬉しい点です。
トラックの荷台に設置
軽トラなどの荷台にDIYした木造の家をくくりつけ、モバイルハウス化する人が増えています。こちらはデザインの自由度が高いのが魅力。ログハウスのような見た目にしたり、洋風の家のようなポップなビジュアルにしたり、昔の日本家屋のようなレトロなデザインにしたりと、個性を存分に発揮することができます。なかには屋根部分にソーラーパネルを設置して、生活に必要な電力をそれで賄っている人もいます。
トレーラー(けん引式)
エンジンや運転席部分が付いていない箱型の居室部分のみを、別の車でけん引して運ぶトレーラーハウス。トレーラーの重量により例外はありますが、けん引する自動車は特別な車種を購入する必要はありません。基本的にいつも乗っている自動車でのけん引が可能です。トレーラーとけん引する自動車はいつでも切り離すことができるため、普段は自動車だけ日常使いできますし、駐車している際はトレーラーを「離れ」のような感覚で用いることができます。カスタマイズ性が高く、ソファ、ベッドを置いたり、好みに合わせたレイアウトを実現させることが容易です。
モバイルハウスのメリット
コスパ抜群
モバイルハウスは車を使って移動するスタイルをとるため、必然的に寝泊りする部分はコンパクトで小さいスペースとなります。そのため、車を改造して寝泊りできるようにしたり、牽引するタイプでも最低限の広さの小さい家にすることで、少ない材料で作ることができ、建築費を安く抑えることが可能です。一般的な家を建てるとなると、2,000-3,000万円ほどが一般的ですが、モバイルハウスでは100万円以下で十分建築可能で、費用をかなり抑えることが可能です。もちろん生活をモバイルハウスに完全にシフトする等で、「生活の質をなるべく高めたい」ということであればその分設備投資を行うことになるため、比例してコストがかかります。しかし家の建設費と考えるとかなりリーズナブルな価格となるでしょう。
固定資産税がかからない
一般住宅など土地に固定された不動産には、固定資産税がかかります。その一方でモバイルハウスは、車を改造した自走タイプか、車で牽引できるように車輪がついた牽引タイプです。これらは不動産ではなく車両扱いとなるため、固定資産税の対象外となります。
災害時の避難場所に
寝泊まりができるスペース、ある程度の生活設備を充実させたモバイルハウスは、災害時や非常時の避難場所に最適です。周囲の目を気にする必要もないですし、3密を回避することができるのもメリットです。
いつでもどこでも「自分の家」がある
旅先・移動先で、いつでも自分自身の落ち着くテリトリーに収まることが可能。昨今では一般的な「車中泊」も流行の兆しをみせていますが、それよりもさらに快適性を高めたのがこのモバイルハウスです。家が常に身近にあると考えると、かなりの安心感を得られます。
モバイルハウスのデメリット
停める場所の確保
駐車場や空き地など、モバイルハウスを停めておく場所が必要です。普段、もちろん公道に置いておくことはできないので、駐車場や土地を借りたり、購入するなどして置いておく場所を確保しなければなりません。
狭い
モバイル「ハウス」といっても、やはり居住スペースは狭さを感じるでしょう。それは仕方のないことと割り切って、就寝時に無理なく寝られるか、限られたスペースでいかに収納力を高めるか等の試行錯誤をしましょう。見方を変えると、これもモバイルハウスの楽しみ方のひとつです。
まとめ
今回はモバイルハウスについてご紹介しました。さまざまな生活スタイルが受け入れられつつある現代。モバイルハウスでの生活は、新たな発見や学びを与えてくれることでしょう。モバイルハウスの取り入れ方は三者三様です。あなたならどんな生活をしますか?ぜひ、モバイルハウスの世界に足を踏み入れてみましょう!